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2014/12/11

トレイル・ボス フォー バードショット

Tweet ThisSend to Facebook | by s_raptor
散弾ハンドロード愛好家の皆様、こんにちは。

 何の因果か、散弾実包のハンドロード記事をご覧になってのお問い合わせが続いております。あんな、3年も前の、掲載当初は反響もなかった記事ですので、うれしはずかし、といったところです。

 さて、記事公開後、円安が続くは火薬は値上がりするは、いろいろあるのでございますが、この夏から散弾ハンドロード用火薬の定番であるIMR7625および4765が品薄で、何かと思ったら本国で廃盤になったとのこと。
 バラ弾は7625で、スラッグは4765でレシピをかためていた私は途方に暮れることしきりで、間の悪いことに今年はカモの当たり年。1日の出猟で50発ほど撃つことが続き、手持ちの火薬はあっという間に底をつき。
 獲物はいるのに、弾がないほどつまらないことはありません。もちろん既成装弾を買っても良いのですが、せっかくなので新しいレシピに挑戦です。

 まず、散弾用火薬のもう一つの定番として有名なユニバーサルですが、これは輸入元に在庫がないとのこと。あちこちに声をかければ、1ポンドくらい手に入るかもしれませんが、安定供給されないのでは、手間ばかりかかって面白くない。

  では、散弾にも使える速燃無煙火薬で入手しやすいのは、といえば、IMRのトレイル・ボス。
 2,3年前から國友さんが輸入しはじめて、ライフルの減装に好適というので、売出し中の火薬です。これなら品切れの心配は少ないでしょう。

 と、いうわけで、実際に実包に充填してみたところ。散弾を前に飛ばすことはできました。その意味では、性能は十分。

  私が試したところでは、散弾32グラム、ワッズはRXP 1 1/8oz  今までは7625を1.4グラム充填していました。
  燃焼速度から予想して、トレイル・ボスであれば1.3グラム充填で、同程度の弾速が出るかなーと思い、試してみたところ。ちゃんと弾速計で計測したわけではなく、何発かフィールドで獲物に向かって撃ってみての感触にすぎませんが。どうも、これまで通りの弾速が出ているようです。

 ただし、トレイル・ボスはやたらとかさが高い(同じ重さでも容積が大きい)火薬で、7625や4765が1ポンド、454グラム入るボトルに、9オンス、255グラムしか入っておりません。
 つまり、重量比でいうと容積は2倍くらいあるわけでして。
 私の使っているリローダー、リー ロードオールⅡ の火薬計量マスで一番大きい.198でも、1グラム弱しか充填されない。これではさすがに速度が出ないでしょうから、リローダーでの計測はあきらめて、いちいち秤で計量することにしました。

 また、かさが高いために、1.3グラムの火薬を12番の空薬莢に詰めると、1/4くらい、埋まってしまいます。
  このままワッズと散弾を入れると、薬莢の長さが足りず、クリンプができません。そこで、ワッズの足を切り、長さを詰めます。これでようやく猟用の32グラム装弾が完成。

  なんとか使い物になる弾ができたのはいいのですが、やたら手間がかかるし、トレイルボスという火薬そのものも、計量スプーンや薬莢にくっつきやすく、これまでの火薬よりも作業性に劣ります。

  なにか良いレシピがあれば、教えてください。

  ところで、↑のデータは、あくまで私の機材や銃でやってみたところ、の話でして、これに従えば安全ということではありません。リローダーの皆様、事故には十分お気をつけて。

  12月25日追記:トレイル・ボスの計量に、ロードオールの火薬計量マスを用いて、2回火薬を入れることで、所要量を計ることを試みましたが、火薬の形状がかさ高いせいでしょうか、計量の誤差が従前の火薬より大きく、実用には不安が残りました。トレイル・ボスでハンドロードする際は、秤を使っての計量をおすすめします。
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