【カモ撃ちの解説】
散弾銃を使ったカモ撃ちは、狩猟の入門ともいえる、割合敷居の低いハンティングです。
池や川に浮かんでいるカモを探し、銃や人の声で脅かして飛び立たせ、撃ち落します。水面や藪の中に落ちたカモを回収するときは、猟犬が居ると便利ですが、人間だけでも十分楽しむことが出来ます。
また、カモは群ている場合が多いので、ハンターも数人でグループを作って砲列を敷きカモが飛び去るであろう経路をふさぐように待ち構え、飛び上がったカモを一斉に射撃することになります。うまくカモの群れを包囲することが出来れば、カモは何度もハンターの頭上を旋回するので、2回、3回と射撃のチャンスがあります。冬の朝もやの中、数十発も続けざまに響き渡る銃声と、バタバタとカモが次から次へと落ちてくる光景は、誰でも興奮せずには居れないでしょう。
【キジ撃ちの解説】
キジは農村の人里近くに生息する、比較的馴染み深い鳥ですが、オスの派手で美しい羽や凛々しい姿、さっぱりしながらもコクのある肉の味から非常に珍重される獲物です。
キジは藪の中に身を隠して潜んでいるため、人間の足で草むらに踏み込んで追い出したり、訓練された猟犬を遣って探索・追い出しをしたりして、射撃のチャンスを作ります。
キジ撃ちを専門に行う場合、優秀な猟犬を育てたり、獲物であるオスのキジを、民家などから十分離れた、気兼ねなく発砲できる猟野で発見すること自体が一苦労ですので、なかなか難しい狩猟であるといえます。
また、足元から突然飛び出すキジを、一瞬の機会を捉えて射撃するのは、他の獲物よりも難しいと言えます。数ある鳥の中でも、キジはハンターにとって特別な獲物なのです。
【シカ・イノシシ猟の解説】
シカ、イノシシ等の大物を狩る場合、姫路エリアでは多くの場合、猟犬を使役した「追い山」という手法を用います。数名から20名程度の射手が山を囲むように配置され、猟犬を連れた勢子が獲物を追い出し、射手の待ち場に追い込み射撃のチャンスを作ります。勇ましい猟犬の咆哮、山に響き渡る銃声、無線と四駆を駆使して獲物を包囲するチームプレーはまさに狩猟の華と言えるでしょう。
また、複数のハンターで実施する場合でも、犬を使わずに人間だけで獲物を囲む方法や、ハンター一人で獲物の行動を読み、追跡や先回りで追い詰める「単独潜行」、広範囲の林道を移動しながら獲物を探し、比較的長距離から狙撃する「流し猟」という方法もあります。
【空気銃猟の解説】
空気銃猟の主な獲物はカモ、キジ、キジバト、ヒヨドリ等の鳥類です。小さな頭や頸などの急所に正確に命中させるためにスコープを良く調整し、弾道計算を行い、風を読んで射撃を実施する、まさにスナイパーの世界です。
空気銃の中にもさまざまな方式がありますが、比較的気軽に扱えるシャープエースハンター等の手動ポンプ銃と、高圧空気をタンクに蓄えて、ハイパワーの射撃を連続して行えるプリチャージ銃が一般的です。
続きを隠す<<