CTC AIR-1
一昨日到着したスコープ、『マーチ』をAIR-1に装着しました!!
めちゃかっこいい

異色の空気銃です。ブルパップ、単発。口径5.5mm エネルギーは10~50フィートポンドまで調整可能。愛知のガンスミスが手作りしています。
ブルパップとは、銃床の途中まで銃身が伸び、機関部よりも前に引き金、グリップが位置しているデザインのことです。
銃身の長さと銃の全長が近くなるので、従来型の銃よりも全長を短く設計しやすい。ゆえに、銃の扱い、取り回しがよくなります。軍用ライフルのステアーAUGとか、FA-MASなんかが有名ですね。
民生用でもDTA(デザートタクティカルアームズ)が2008年にSRS(ステルスリーコンスカウト)というボルトアクションブルパップライフルを出していますし、ドイツのケッペラーも同様のライフルを得意としているようです。
さて、猟銃は全長が短く、扱いやすいにこしたことは無いので、ブルパップは魅力的なのですが、問題もあります。実際の射撃姿勢をとったとき、機関部が耳の真横に来るため、騒音がひどく、また、火薬のガスも顔周辺に集中しやすい。さらに、左利きの場合、空薬莢が顔に向かって飛んでくる、という大問題があります。
この空薬莢の問題は、排出口を左右切り替え可能としたり、また、排出口を下向きにしたりという対策がされていますが、スイッチ(遮蔽物の位置により、右撃ち/左撃ちの切替)の頻繁な市街戦では排出口の切替は非現実的ですし、また、足元に空薬莢がたまるのも、気分がいいものではありません。ここらへんが、米軍をはじめ、ブルパップに消極的な人がいる理由なのだと思います。
空気銃の場合、上で挙げたブルパップの問題は気になりません。発射音は小さいし、ガスは出ないし、空薬莢もありません。
構えた状態だと機関部が目よりも後ろになるので、単発式であることもあいまって、連続射撃は不利なのですが、空気銃は獲物に気づかれる前に一発で仕留めるのが基本ですから、これもあまり問題になりません。解禁直後で1発撃ち込んでもカモが逃げないときとか、半矢にしてしまって水にもぐりそうなときは、やっぱり連射が効いたほうがいいなーと思いますが、そこらへんは使い方しだいですね。
あと、ブルパップ構造の仕方ない部分として、機関部と引金が離れているので、中身はこんな風になっています。

引金と機関部がクランクシャフト状の部品で接続されています。
一般的にいうと、引金に余計な部品が付くことになるので、トリガーフィールは悪くなりそうなものですが、そこらへんは上手に設計されていて、切れよく引金が落ちます。
日本製の銃、なかなか見かけないものですが、CTCの空気銃は日本のもの造りの精緻さ、独創性を感じさせる、面白い出来上がりになっています。
CTCの空気銃にはバイパーとエアーワンがあります。価格、スペック、納期はお問い合わせください。