トップへ戻る
↑ トップページ                                  お問い合わせフォーム
 
【猟友会姫路支部】
 猟友会
 県内最大の支部です
 
当店はミロク、ブローニング銃の特約店舗です
 
読み物
お知らせ >> 記事詳細

2012/08/30

直動式ボルトアクションって何だ。

Tweet ThisSend to Facebook | by shotamakino
ブレザーR93は、猟銃、タクティカルライフル共通の機関部で、しかも銃身の交換で十数種類の実包に対応する、なんとも変わったライフルです。タクティカルタイプは、シンセティックの可変ストックを備えたホネホネしい外観で、近未来的な印象を受けますが、猟銃の方は、ぱっと見ると、オーソドックスなボルトアクションとあまり変わりません。

 ところで、R93の最も特徴的な機構といえば「直動式ボルトアクション」です。
 ボルトアクションと言えば、通常、閉鎖状態からボルトを持ち上げてロックを解除し、ボルトハンドルを後ろに引くことで、薬室を開放します。しかし、直動式は、その名の通り、ボルトを真後ろに引くだけで、ロック解除、即、薬室の開放を行います。どういうことか、写真で見てみましょう。

R93-1
閉鎖状態。

R93-2

ボルトを引くと、ハンドル自体が時計回りに45度くらいかな? 回転し、ロック解除。(本来は右手で握って操作します)。

R93-3
そのまま後ろにハンドルを引くと、薬室開放。速射性に優れ、また、シンプルな構造でトラブルも少ないようです。
直動式ボルトは、19世紀末から存在した構造なのですが(スイス軍のシュミット・ルビン)、その複雑さからトラブルを招き、一般化することなく、ライフルのアクションは一般的な回転式ボルトと自動に2分されました。
 しかし、ここに来て、本銃やブローニングのTボルトなど、実用性の高い直動式ボルトアクションが復活しつつあります。実際、自動のように「スプレープレー」(日本語で言うと、めくら撃ちになるのでしょうか。狙いを定めず、運任せで撃ちまくることです)で無駄ダマを撃つこともないし、回転式ボルトのように大きく射撃姿勢を崩すことが無いので、実猟でもよく当たるのだろう、と思います。

R93-4

 一般的なボルトアクションと異なり、レシーバーが存在せず、銃の筐体というべき部分はレール構造です。
 また、セイフティーは撃針のスプリング自体をリリースする構造で、安全性も◎。

 この個体は、銃身3本つき。.270win、.308win、.243winです。
 射撃は低反動で扱いやすい.243で、シカ撃ちは小口径高速の.270で、シシ撃ちには藪につよい、重めの弾頭を載せた.308というふうに、一丁で使い分けができ、大変便利です。

 なお、実猟中心に使われていた銃なので、発射数は少ないようですが、台木、化粧板のキズが目立ちます。(最下の写真の化粧板前部に欠けがあります)。もちろん、仕上げなおしも承りますので、お気軽にお問い合わせください。
21:16 | 投票する | 投票数(21) | コメント(0) | トラックバック(0) | 狩猟銃関連