国産上下2連散弾銃といえば、長年ミロクとSKBの2強体制でしたが、一昨年SKBが廃業し、現役で散弾銃を生産している大手メーカーはミロクのみとなってしまいました。
もともと、銃の故障が少ないという意味では…安定しているということは道具にとって最も重要な性能の一つです…ミロクの銃は文句なし。じゃあSKBはええとこが無いんかというとそんなことはなくて、オーダーメイド台木の幅とか、高級感のある仕上げとか、捨てがたい魅力がある銃なのです。どちらを愛銃に選ぶかは、完全に好みの問題です。
ところで当店では昔からミロクの扱いが多く、在庫もメンテナンスのノウハウもしっかり蓄積していますので、鉄砲、何にしようかなー、というお客さんにはミロクをお勧めしております。最新型、古い型、入門用、高級品、いろいろ見て比べていただけます。今回は予算別に10万円以下、30万円以下、50万円以下の銃をご紹介いたしますので、銃えらびの参考になさってください。
10万円クラス 2800SW
安くてちゃんとしたトラップガン、というなら、迷わずコレですね。機関部のツートンカラーも遊び心を感じますし、古い銃でも2800シリーズの機関部は現行と見劣りない完成度です。(参考:
http://miyako-gun.com/jok56zmya-124/#_124 )
でも、この価格帯だと、台木はちょーっと疲れた感じが出てしまう場合が多いですよ。通販のときはご注意を。
ほら、こんな感じ。そこんとこはお値段なりなんで、ご勘弁。
30万円クラス 2800HS-T
同じ2800シリーズでも、HS、HSW、HS-T になると、ぐーっと高級感が出てきます。彫刻もあざやかだし、機関部のすり合わせも心地よい。まあ、このくらいの銃をお求めになれば、上達も早いですよ。銃身の均整が良いので、散弾の散開パターンが良く、クレーの割れ方も綺麗ですし、撃ち応えも機関部の操作感も心地よいので、扱っていて楽しいのです。
写真のHS-Tで28万円。17万円のHSハイリブも在庫しています。このクラスは最初の1丁にも自信を持ってお勧め出来ます。
50万円クラス G-13
新銃で100万円超えの銃ですが、中古なら50万円以下でもそこそこで出物があります。
このクラスになると機関部、銃身の出来はもちろん、彫刻も台木も文句なしの美しさです。
彫刻や外観はブローニングのミイダスをモチーフとしていますが、全体のバランスはブローニングよりも良く出来ていると思います。
最近は銃に100万円かけられる方は、ペラッツィのMX-8かベレッタのDT-10のような、競技嗜好のプレーンな銃を購入されることが多いのですが、彫刻や木目に凝った銃も良いモノですよ。特にミロクは彫刻が上手なので定評があるのです。こういう存在感のある銃で、優雅に射撃をするのも一つのスタイルだと思います。
射撃の楽しみ方は本当に十人十色で、狩猟をメインに、時々射撃にも行くから、トラップガンも持っておきたいというお客様から、銃にお金をかけるよりもタマ代に使いたい、というストイックな方、射撃そのものの爽快感を追及される方、いろいろなスタイルがあります。
せっかくの趣味なのですから、銃選びもいろいろと楽しみながら、お気に入りを探してください。