トップへ戻る
↑ トップページ                                  お問い合わせフォーム
 
【猟友会姫路支部】
 猟友会
 県内最大の支部です
 
当店はミロク、ブローニング銃の特約店舗です
 
読み物
お知らせ >> 記事詳細

2011/06/30

ケメン…上下2連のもう一つの選択 その1

Tweet ThisSend to Facebook | by shotamakino
当店に、ちょっとお買い得なトラップガンが何丁か入荷しましたので、ご紹介します。


 競技用上下2連ので、文字通り1位,2位を競うメーカーといえば、ベレッタとペラッチでしょう。

 いずれもイタリアの企業で、ベレッタは1680年創業。日本で言えば江戸時代、「犬公方」こと徳川綱吉が将軍となった年です。三越デパートの前身、越後屋は1673年創業ですから、それに並ぶ、歴史の長い企業です。

 競技用の上下2連はもちろんの事、狩猟用の自動銃、オーダーメイドの水平2連も手がけており、警察向けの散弾銃「ポリス」モデルや、米軍に納入されている拳銃…M92シリーズも製造しています。また、フィンランドのライフルメーカー、サコーは資本的にベレッタ傘下の企業ですので、ほとんど銃器のフル・ラインナップを揃えるメーカーだといえます。

 対するペラッチは1957年創業、競技用散弾銃の専門メーカーです。そのほとんどが上下2連で、アメリカントラップ用の元折れ単身銃もありますが、それも競技用です。ほとんど競技用上下2連しか作っていないと言って、間違いではないでしょう。
 ペラッチは創業からわずか11年後の1968年、東京オリンピックでメダルを獲得。それ以来、国際大会の上位者の使用銃として、必ず見かけられる「メダルコレクター」です。

 ちなみに、ベレッタがオリンピックで金メダルを獲得したのは、1956年のメルボルンオリンピックが初めてのことです。それまではブローニングやクリコフが国際大会の上位を占めていましたが、1968年以降、時代が下るにつれて、メダル争いはほとんどイタリア2トップメーカーの一騎討ちの様相を呈しています。

 そんな状況なので、競技射撃…特にトラップをされるお客様で、銃に100万円以上の予算をかけられる方は、大抵ベレッタDT10か、ペラッチMX8か、といって悩まれます。
 どちらも新銃を100万円強で購入でき、国際競技でも盛んにメダルを獲っているモデルなので、人気があるのも納得、です。

 どちらもそれぞれに長所があり、ファンも多い銘銃だと思うのですが、どうせ良い値段のお買い物をされるのであれば、当店ではもう一つの選択肢もお勧めしています。

 スペインの新進メーカー、ケメンです。ケメンは、現在の社長の父親が、1920年にスペインのバスク郊外にごく小規模の工房「サリオガルテ・ガン社」と創業しました。現在の体制となったのは1990年、息子のサリオガルテ兄弟がケメン社を設立。競技用銃メーカーとしては最若手であるといえます。
 ですが、競技での成績には目を見張るものがあり、特にイギリスのトラップ選手、ジョージ=ディグウィードは1997年にケメンを使用し、FITASCの欧州タイトル、世界タイトルを勝ち取りました。また、トラップ射撃ストレート200枚満射という記録も達成しています。
 ちなみに、ディグウィード選手は銃をベレッタからケメンに変更してからの活躍が目覚しいようです。ケメンの銃と相性の良い選手なのでしょう。

 ケメンの銃の特徴は、約100万円からの価格帯で、着脱式トリガー、松葉バネを装備していることです。これは、メンテナンスが簡単で、発射数の多い競技選手に好まれる仕様で、ベレッタ、ペラッチも同じ仕様になっています。

 現行のトラップガンは、ペラッチが作った流れ…機関部の高さが低く、銃身の跳ね上がりが少ないロープロファイルデザインがスタンダードであり、上下2連の最新鋭モデルであるブローニング・シナジーも機関部の低さを競うようなデザインになっています。

 ですが、各々のメーカーの銃に個性が無いのかというと、そういうわけでもなく、ベレッタ派、ペラッチ派とユーザーの好みも分かれるものです。

 他にもガンバやアントニオ・ゾーリなども「第三の選択」として良いと思うのですが、当店では不思議と、ケメンを気に入るお客さんが多い傾向があります。ユーザーが多いので、それを見て欲しくなるお客さんも多い、という好循環なのでしょうか。

 現在、当店では3丁のケメンを在庫しております。中古でしたら40万円程度から、国際競技レベルの銃をご用意できますので、大変お買い得です。ぜひ一度、実物をご覧になってください。

12:34 | 投票する | 投票数(17) | コメント(0) | トラックバック(0) | 射撃銃関連