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2011/05/08

ウィンチェスターAA入荷しました。

Tweet ThisSend to Facebook | by shotamakino
根強いファンの多いウィンチェスターの射撃装弾、AAが復活、入荷しました。
AA
 
 2008年にいったんカタログ落ちしていたウィンチェスターの射撃装弾"AA" ですが、このたび輸入再開されました。

 短いロンデル、手でこすっただけですぐ消える印刷、なんかいびつなシェルの形成…まるで安物のような見た目ですが、性能には定評があり、サンプル入荷の際の実射でも好評でした。

 ウィンチェスターの装弾は雷管の安定性が高く、激発タイミングのばらつきが小さい印象があります。

 また、散弾実包としては珍しく、ロンデル(金属製のハカマ部分)が真鍮でつくられています。現在一般的な鉄製ロンデルよりもねばりがある素材で、銃との相性にもよりますが、薬室へのはりつきが少ないとの声を聞いています。また、リロードにも向いています。

 以下、輸入元の商品説明の解説です。 
 
★8枚折スタークリンプ…8枚折スタークリンプを使用することで、均一なパターンを作り出す。

 クリンプは薬莢の口を閉じてある部分です。星状に内側に絞り込んであって、巾着の口みたいになっていますね。
従来のインターナショナルブラックは、6枚折です。他メーカーも6枚折がほとんどです。
クリンプの表面が滑らかで、平らに閉じられているほどパターンが安定して、ムラが無いと言われています。
クリンプの折込が多いほど良い、というわけでもないのですが、8枚折の方がコストはかかります。


★超高密度散弾… 71/2装弾はアンチモンを6%配合し、クレーへの破壊力を強化。

 散弾は俗に「ナマリ」と言いますが、実際には鉛とアンチモン等の合金です。散弾の一つ一つの球が、鉛だけだと軟らかすぎて、撃発時にクリンプとワッズに押しつぶされて変形し、大げさに言うとおむすび型やリンゴのようないびつな形になって、パターンが悪くなります。アンチモンを配合することで硬度を高め、弾の変形を抑えるとともに、クレーの破壊力を高めます。
 また、アンチモンと鉛の合金は、温度変化による変形が小さく、鋳造の際の粒の形状も真球に近づけることが出来、散弾の品質が安定します。
 一方、アンチモンは鉛よりも高価なので、配合率が多いほど装弾の単価も高くなります。


★高強度ショットカップ
 
 散弾を保持するカップは、ワッズ(おくり)と別体になっています。銃身内での散弾の変形を防ぎ、パターンの安定性を高めます。カップの強度を高めることで、火薬の圧力を忠実に運動エネルギーに転換しています。
 
★高強度シェルケース

高強度のポリエチレンを使用しています。ロンデル(金属部)の長さに頼らずに、十分な強度を確保しています。凹凸のない滑らかな表面が特徴です。
 現代のショットシェルケースは、ビニルホースのような細かい縦線が入っている場合が多いのですが、これは強度を確保しつつ、ケースが火薬の燃焼熱で溶解し変形して、薬室に貼りつくのを防ぐためのデザインで、レミントンが開発した方式です。ウィンチェスターのショットシェルでもこのデザインを踏襲したものもあるのですが、AAはケース材の強度と表面仕上げで貼りつきを防止しています。オリジナルの技術を感じる部分です。


★火薬・雷管…新開発のダブルベース火薬と雷管のマッチングに成功。クリーンな燃焼を再現、また気温変化に左右されることなく、常に安定したエネルギーを生み出す。

ダブルベース火薬はニトロセルロース(綿火薬)とニトログリセリンの2種類を基材とし、添加剤を加えた火薬です。安価な装弾は、ほとんどがニトロセルロースのみを基材とするシングルベースを使用しています。ダブルベースの方が燃速度が高い傾向があります。
 火薬の燃え具合…燃えカスの有無、燃焼速度、推進ガスの有効な発生量…は、火薬の種類・量・形状と雷管の相性によります。ウィンチェスターは装弾の開発経験が豊富で、安定性も高いと言えます。


★ベースワッズ…歴代AAの最大コンプレッションフォーミングのよさを再現するために特別なベースワッズを採用。火薬の燃焼によって生まれるエネルギーを最大限にショットカップへ伝えることができ、均一な弾速、腔圧を生み出す。

 ベースワッズの中心部、雷管に向かいあう部分が半球状に形成されており、火薬の圧力が中心に集中されているそうです。燃焼に無駄がなく弾速があがる、とのことです。
 正直、ここらへんの内部形状のノウハウは、一射手としてはあずかり知らない部分なのですが、メーカーとしてはノウハウが詰まっている部分だそうです。確かに、今では当たり前になっているワッズ・カップ一体形成の装弾よりは、はるかに手間がかかる製法だと言えます。


★ベースメタル…高級感にあふれ、銃にもやさしい真鍮製ベースメタルを採用

ロンデル、あるいはハカマと呼ぶ人もいます。シェルの雷管側の金属部分です。
 この部分は、現在、ほとんどの装弾が鉄製であり、防サビのため真鍮色のメッキを施してあります。
わざわざ真鍮の色ににせてあるくらいだから、元々は真鍮製だったのですが、コスト面で有利な鉄製が一般的になっています。たぶん、普通に手に入る現行の装弾で真鍮を採用しているのはAAだけです。
 真鍮は鉄よりも軟らかく粘りがあるため、激発のショックを吸収し、銃の機関部への負担を軽くします。同じ銃で何千発も撃っていると、砲底面(薬莢の底が触れる部分)の跡のつき方が変わってきます。
 また、自動銃やポンプアクションの作動不良の原因となる、かきだし(エジェクタ)の食い込み不足が起こりにくく、作動が安定します。
 さらに、ハンドロードを行う際も、形成性が高いため、鉄のロンデルだと3回が限度のところ、約8回まで再使用が可能です。
 
2年ほど前から国内では廃盤でしたが、このたび待望の復活です。
 5月末日に入荷の予定です。常時在庫する予定ですが、まとめ買いされるお客様もいらっしゃるので、ご購入希望の方はご来店前に御連絡お願いいたします。

19:33 | 投票する | 投票数(3) | コメント(0) | トラックバック(0) | 装弾関連